2015年6月29日月曜日

近頃俺は

さていよいよ明日。心意気バンドは約半年ぶりにライブをする。怖い。逃げたい。受け入れられなかったらどうしよう。ミスったらどうしよう。声でるかな。早く終われ。終わって早く安心したい。緊張。不安。当たり前だがここまできたらやるしかねぇ。だけど、いつも。
ステージに一歩出るその瞬間まで、逃げたいと思っている。俺はね。弱いやつは大変なんだよ。
自分との戦い。誰も助けてくれない。もちろん勝てるのは自分だけ。負けたって別に怒られやしない。
一歩、思い切り。一歩。
ステージに立つ。勝った。俺はもうステージに立った時点で一度勝ってる。
ライブとは、ステージに立つとは、弱い自分にケリをつけること。
あとはもうなるようにしかならない。爆発する。どう思われようと、俺にはこれしかできない。ヤケクソに近い。
終わった後は、余韻が残る。すべては明確に思い出せない。
見てくれた人が、良かったよと一言声をかけてくれることがある。何より嬉しい。やっとこの時、心から笑える。
帰るとまたすぐにライブがやりたくなる。悔しい思いをしようと愉悦に浸ろうとも、意外にもライブの不出来は関係がない。
これがバンドマンのリアルです。そんなこんなで俺はまだ抜け出せそうもない。
バンドというものを始めて、5年くらい。そんな夜はいくつも越えてきた。が、これは変わらない。
死ぬまで、一生、という意味。最近現実味がある。きっと俺はこうやって死ぬまでステージから離れられないんだな、という気がしている。
辞めていったやつは尊敬する。俺には辞められなかったから。一度味わってしまったもの、辞めることは容易ではないと思う。少なからず辞めることに決意があり、我慢をして辞めていったと思う。我慢をしてまで優先したいものが他にあるんだと思う。
そんな気持ちも、最近、少しわかるけど。

明日はライブ。辞めていったやつのことを思って、じゃない。自分のためにライブします。

今日は寝坊してしまった。先週も。言い過ぎれば社会不適合者。俺の生きる道。これしかない。つづく。