2017年5月4日木曜日

2017/5/3本八幡3rd Stage

終わりました。本当にありがとうございました。この気持ち、なんと言ったらいいか。ありがとうしか出てきません。本当にありがとうございました。
久しぶりのライブは、びっくりするくらい下手くそで、それでも、ありったけの想い全部置いてきました。それ以上もそれ以下もありません、全てです。何を思ってくれたかはわかりません、見たまま感じたまま、
これからもずーっと、大切にしておきたいです。誰よりも、萌香のおかげです。本当にありがとう。

もうひとつ、話をさせてください。
2016年12月23日、萌香が亡くなる前日に、
僕は今ベースを担当しているザ・ビンビンズというバンドでサポートとしてライブをしていました。
直前まで悩みに悩み、もちろん引き受けてしまったからには穴を空けるわけにはいかない、だけどどんなにやっても萌香のことばかり考えて、正直ライブに向かう気持ちが全然できてませんでした。
当日いよいよという時になって、全然良く無いリハが終わり、また萌香のいる病室に戻りました。
もう最後かもしれないと思って、ほとんど言葉にならずとも、萌香に最後にお別れを告げました。
ひとしきり涙を流し行ってくるねと萌香の手を握ると、萌香がとても力強く送り出してくれたような気がして、
心配ないから!頑張ってね!と、
わかんないけど力をくれたような気がして、ようやくすっきりとライブに向かう気持ちが出来て、
その日、うーんなんて言えばいいのかわからないけど、ナックルボールの見えるようなライブを経験したのを覚えています。
ライブ後またすぐ病室に戻り、
約束していたライブの写真を萌香の顔の前に近づけ見せると、
やっぱり目は見えていないようで反応はなく、
耳なら聞こえるかもしれないと音を出して動画を見せ
聞こえる?と聞いたところ、たった一言、
「聞こえるよ。」
と返事が返ってきました。
僕が萌香と会話したのはそれが最後で、
僕が最後に聞いた萌香の言葉です。


今日のライブでも話しましたが、今でも、僕がステージに立っている時、萌香がいつでも見ていてくれているような気がしています。
根拠もないし不思議なことですが、僕が音楽を続けていればきっと萌香も喜んでくれていると思っています。
葬儀の時、お坊さんが話していた、
形は変わるけど関係が終わるわけではない、って、
なんとなーく、こういうことなのかなと思っています。
生きた人との関係、死んだ人との関係。
音楽を続けることが萌香との関係になるなら、
僕は僕の信じた形で、望んでステージに立ち続けたいと思っています。

長くなりましたが、またいつか会えると信じて、
まだまだ皆さんのことも萌香が見てくれていることを信じて。
ぽかんと空いた穴に少しでも音楽の存在がいることを願って、
これからの人生、どうか幸せでありますように。
萌香が生き続けますように!
笑っていれますように。

出会えて良かった。ありがとう。バイバイ!


愛を知ってるぜ
心意気バンド
新井翔太

2017年3月2日木曜日

心意気バンドの新井翔太よりお知らせ



本当に久しぶりのブログです。お知らせのあった通り、
5/3に本八幡3rd Stageにて、心意気バンドあともう一度だけライブやります。
いきさつを少し話します。

私個人含む心意気バンドと親交の深かったBecker'sというユニットのキーボードを担当していた本多萌香さんが昨年12/24、他界しました。癌という病気でした。
隠す必要もなく、4年10ヶ月付き合っていた僕の彼女です。
彼女の逝去後、何か自分にできることはないかと考えた時、まず思いついたのがこの日を企画することでした。これしか思いつきませんでした。
死んだ人のために何かをするというのも変ですが、誰よりも僕個人と心意気バンドの音楽活動を応援してくれたのは彼女なので、彼女のためにもう一度だけライブをしようと思いました。
すぐに彼女の心友であったBecker'sのなをさんに連絡を取りこの企画のことを相談すると、快く賛同してくれました。
彼女と親交の深かった他の出演者の皆様も、本八幡3rd Stageのオカジさんも、このことを相談すると同じく快く賛同して下さり、現在の企画発表まで至りました。

特別なことはしません。いつもと同じように、ほんの少し心を満たしてくれる、希望を与えてくれる音楽が鳴っていて欲しいと思います。
またいつまでも忘れたくない気持ちを忘れることのないよう、彼女のことを思ってみんなで集まる日を作りたいと思っています。
生前彼女と関わりのあった方、ご存知の方、ご協力頂ければ本当にとても嬉しいです。もちろん彼女のことをご存知でない方も、普通のライブイベントですので、お気軽にいらして下さい。

この日みんなで音楽を楽しむことが、生きている私達と死んでしまった萌香との関係の一つになったらいいなと、心から願っています。


心意気バンド
新井翔太