2015年2月6日金曜日

またいつか

ありがとうございました下北沢屋根裏。本当にありがとうございました。
顔合わせの時、豪さんが最後まで明るくいきたいと言っていた。でもやっぱり考えれば考えるほど、屋根裏閉店というのは、重い。たくさんの人が夢見続け追い続け、こだわり続けたライブハウス。バンドをやっていなかった時からそりゃ名前くらいは知っている。
初めて出たのは、かなり最近だ。たぶん一年もたってないくらい。きっかけはビンビンズの神田くん。
ずっと出たいなー、と思っていた。でも新しいとこにどうしても出なきゃいけないわけじゃなかったし、一歩が踏み出せずにいたところ誘ってもらった。
そこからバンドはなかなか思うように動けない日々が続き、お誘いをもらっても断ることばかりで。
今日でやっと3度目の出演だった。
そんなちょこっとしか出ていないライブハウスに思い入れもくそもあるんかって、俺にとってはそれよりもなによりもあそこには友達がたくさんいたからだ。
友達のスゲーライブを屋根裏でたくさん見た。五月女五月やラバーズアンドガバーズ、ザ・ビンビンズ、SHOCK WAVE、ザ・ポニーズ。
これぞ俺達の愛したライブハウス、という光景をたくさん見た。

今日楽屋に入った瞬間、なんだか不思議な気持ちになった。あのやけに居心地のいい楽屋。壁一面、ボロボロではがれかけのバンドステッカーや出演パス。ラクガキ。有名なバンドの名前も見る。30年。いやでも歴史を感じる。
不思議な気持ちっていうか、この場所がなくなることをたった3回出ただけの俺が寂しく思った。
ハッとした。どう考えても普通じゃない場所。特別な場所。に、出演させてもらっている。

歌に気持ちを込める。
って、俺も誰でも思っているしやろうとしているけど、
今日みたいな日はいやでも気持ちが入ってしまうというか。
たくさんの人が必要とした場所がなくなってしまうということ。そんなんなくなる前から気付いとけって話だけども。
全力で歌わざるをえなかった。気付いたら下手くそで不器用に俺が歌って拍手をもらって、ライブ終わって。
他のバンド見て、やっぱりすごいいいバンドばっかで。
バスで帰りたかったから早めに失礼して、帰りの電車でやっぱりまた悲しくなって。

精算のとき豪さんが話してくれたこと、伝わったよありがとうって握手してくれたこと、きっと忘れることないと思う。
本当に忘れることはない。ありがとうございました。
お疲れ様でした。下北沢屋根裏。ありがとうございました。ありがとうじゃ伝わらないくらいのありがとう。ばいばい。

俺なんかを受け入れてくれてどうもありがとうございました。


やっぱり寂しいので3月くらいにまた行きます。

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